MARIA MULDAUR

マリア・マルダー
マリア・マルダー

さてさて、今回はいよいよ管理人の永遠のアイドル、マリア姐さんの登場です。

60年代のジャグバンド、ジェフ&マリア時代を経てオールドタイム・レディの異名で一世を風靡したソロ時代、最近ではメジャー・レーベルとの契約はないものの、理解あるマイナー・レーベルからいつの時代も変わらぬグッド・タイム・ミュージックを僕達に届け続けてくれるマリア姐さんの栄光(?)の足跡をたどってみましょう。

第5号 2005.5.1




THE EVEN DOZEN JUG BAND
イーヴン・ダズン・ジャグ・バンド
Collectors' Chice Music
CCM-263-2
(Elektra 1964年)
Even Dozen Jug Band
1.Take Your Fingers Off It
2.Come on In
3.Mandolin King Rag
4.Overseas Stomp
5.Evolution Mama
6.Even Dozens
7.I Don't Love Nobody
8.Rag Mama
9.France Blues
10.On the Road Again
11.Original Colossal Drag Rag
12.All Worn Out
13.Lonely One in This Town
14.Sadie Green

伝説のバンド、イーヴン・ダズン・ジャグ・バンドが残した唯一のアルバムです。64年作品。

主な参加メンバーは、デヴィッド・グリスマン、ジョッシュ・リフキン、ジョン・セバスチャン、スティーヴ・カッツそしてマリア姐さん(っていってもこのアルバムの発表当時はまだ20歳そこそこなんですけどね。)とチョー豪華!

内容ももちろんすばらしく、1曲目から全開バリバリでジャグ・バンドの楽しさを満喫させてくれる傑作アルバムになっています。

ところが、肝心のマリア姐さんはというと、リード・ヴォーカルは1曲もなく、2、4、9の3曲でスティーヴ・カッツのセカンド・ヴォーカルで登場するだけ。(まぁ、その3曲がまた最高なんですけどね。)どう考えても納得がいかねぇなぁと思いつつ英文ライナーを四苦八苦(笑)しながら読んでると、なんとバンドのメンバーも同じ想いだったようですね。
マリア姐さんのヴォーカルに魅力を感じていたメンバーが彼女のソロ用にと曲をいろいろと用意していたらしいんですが、お間抜けなプロデューサー(ポール・ロスチャイルド)の反対でボツになったんだそうな。
曰く「マリアの声って録音するといまいちパッとしないんだよね〜」(管理人のテキトーな訳ですのであしからず。)
思わず「アホかっ、おまえは!みそ汁で顔洗って出直してきやがれっ!」って言いたくなっちゃいますよね。でもアルバム自体はほんとにいい作品なんで、ぜひ1回聴いてみてくださいね。

しかし、このお間抜けプロデューサーのポール・ロスチャイルドが後にジュディ・コリンズ、ポール・バターフィールド、ドアーズなどを手がける敏腕プロデューサーになるとはわかんないもんですね。


ザ・ジム・クウェスキン・ジャグ・バンド/ガーデン・オブ・ジョイ
ジム・クウェスキン・ジャグ・バンド
VIVID NACD-3213 
(REPRISE 1967年)

Garden Of Joy
1.イフ・ユーアー・ア・ヴァイパー
2.ミングルウッド
3.ガーデン・オブ・ジョイ
4.サーカス・ソング
5.マイ・オールド・マン
6.アイム・コンフェッシン
7.シーク・オブ・アラビイ
8.ホエン・アイ・ワズ・ア・カウボーイ
9.ムード・インディゴ
10.アイ・エイント・ゴナ・マリー
11.エラ・スピード
12.エイント・アイ・グッド・トゥ・ユー

名門ヴァンガードからリプリーズに移籍。天才フィドラー、リチャード・グリーンを迎え、最強メンバーで臨んだジム・クウェスキン・ジャグ・バンドの4thアルバムです。

バンドのメンバーはもちろんジム・クウェスキンをリーダーに、ジェフ・マルダー、ビル・キース、フリッツ・リッチモンド、ゲイリー・チェスター、ポール・メイスン・ハワ−ド、前述のリチャード・グリーンそして我らがマリア姐さん。これ以上は望むべくもない最高のメンバーといえますね。

ジムの快調なリード・ヴォーカルで始まり、ノスタルジー感満点の名演「エイント・アイ・グッド・トゥ・ユー」でしめくくるまさにアコースティック・スィングの名盤といえる作品です。

本作からフィドルをリチャード・グリーンに譲り、ヴォーカルに専念(カズーとタンバリンはやってますけど。)したマリア姐さんは絶好調。
アルバムのタイトル曲「ガーデン・オブ・ジョイ」はリヴァイヴァル・ジャグ・バンドとしての真骨頂を発揮した快演。マリア姐さんのヴォーカルも最高としかいいようがありません。
「ホエン・アイ・ワズ・ア・カウボーイ」「アイ・エイント・ゴナ・マリー」はマリア姐さんのヴォーカルの魅力をもっとも満喫できるブルージーなスロー・ナンバー。もう昇天もの!
ジムとの掛け合いが楽しい「シーク・オブ・アラビイ、アルバムの最後を飾る名曲「エイント・アイ・グッド・トゥ・ユーもマリア姐さんならではの快唱です!

バンドとしての絶頂期を迎えたかに見えたジム・クウェスキン・ジャグ・バンドですが、かつてのバンドのメンバーで盟友、メル・ライマンが独自の宗教的な思想に基づいて主催するコミューンにジムが参加を決意、本作を最後にあっけなくバンドが空中分解してしまったのはほんとに残念。


ジェフ&マリア
ポテリィ・パイ スウィート・ポテト
ジェフ&マリア・マルダー
WEA WPCR-1057
(REPRISE 1969年)

Pottery Pie
ジェフ&マリア・マルダー
WEA WPCR-1058
(REPRISE 1972年)

Sweet Potatoes
1.キャッチ・イット
2.アイル・ビー・ユア・ベイビー・トゥナイト
3.ニューオリンズ・ホップスコップ・ブルース
4.苦しい試練
5.プレイリー・ララバイ
6.我れを導きたまえ
7.おかかえ運転手のブルース
8.ブラジル
9.わが心のジョージア
10.デス・レター・ブルース
1.ブルー・レイルロード・トレイン
2.ハヴァナ・ムーン
3.なまけ者
4.コーデリア
5.ダーダネラ
6.アイム・リッチ
7.スウィート・ポテト
8.ニーイン・ミー
9.ラヴァー・マン
10.ハード・タイム・キリン・フロアー

ジム・クウェスキン・ジャグ・バンドの突然の解散後、マリア姐さんは旦那のジェフとの夫婦デュオをスタート。残された2作品はどちらもオールド・タイミーな傑作アルバムとなりました。

「ポテリィ・パイ」は69年の作品。
参加メンバーはギターの名手、エイモス・ギャレット、ペダル・スティールにクウェスキン・ジャグ・バンド時代からの僚友、ビル・キース、フランク・ザッパ(マザーズ)のドラマーだったビリー・マンディ、ハングリー・チャックのピーター・エックランドなど職人肌のミュージシャンが集結。もう良い作品になるのが約束されたような素晴らしいメンバー。
さてその内容ですが、ジェフとマリア姐さんがほぼ交互にリード・ヴォーカルを担当、当時の二人の仲睦まじさがわかりますね。
姐さんのファルセット・ヴォイスに昇天するしかないディラン作「アイル・ビー・ユア・ベイビー・トゥナイト」、ベッツィ・シギンズとのデュオが素晴らしい「苦しい試練」、まさに”オールド・タイム・レディ”の真価を発揮した「おかかえ運転手のブルース」、本作のベスト・トラック、繊細な姐さんの歌声とエイモスのとろける様なギターが堪らない「わが心のジョージア」など超名演揃い、マリア姐さんファンには堪えられない逸品といえるでしょう。もちろんジェフがリード・ヴォーカルをとる曲も素晴らしい名演ばかりです。

「スウィート・ポテト」は前作から3年間のブランクをおいて発表された作品。
メンバーは前作同様エイモス・ギャレット、ビル・キース、ビリー・マンディなどグリニッジ・ヴィレッジ時代の仲間ややウッドストックのミュージシャン仲間がこぞって参加しています。
内容的には前作と異なり、ジェフが完全に主導権を握り、マリア姐さんのヴォーカルが前面に出てくるのは、ビル・キースのペダル・スティ−ルをバックにジェフとのデュエットが素晴らしい「ブルー・レイルロード・トレイン」、ジェフ・ガッチョン(ハングリー・チャック)のピアノ伴奏でブルージー歌う「スウィート・ポテト」、ビリー・ホリディの名曲で姐さんの大好きな曲「ラヴァー・マン」のわずか3曲。本作発表直後ジェフ&マリアはコンビを解消、離婚してしまったのもむべなるかなといったところですね。
とはいえ作品の出来は前作同様素晴らしく、グッド・タイム・ミュージックの傑作となっています。特にエイモス!が「なまけ者」できかせてくれる脱力ヴォーカルはもう最高!仕事なんかもう行く気なくなることまちがいなし!のんびりいこうぜっ!


マッド・エイカーズ/ミュージック・アマング・フレンズ
マッド・エイカーズ
ViViD VSCD-088
(Rounder 1972年)
現在入手困難
1.COWPOKE
2.DONE LAID AROUND
3.DARLIN’ COREY IS GONE
4.TITANIC
5.GIVE ME BACK MY FIFTEEN CENTS
6.OUT OF JOINT
7.JACKHAMMER BLUES
8.OH,THE RAIN
9.HOBO BLUES
10.OFF TO SEA ONCE MORE
11.FIFTEEN MILES TO BIRMINGHAM
12.LONESOME PINES
13.PRISON WALL BLUES
14.PARTING FRIENDS
15.MUD ACRES

ギター、バンジョーの名手、ハッピー&アーティ兄弟がウッドストックのミュージシャン仲間を集めて製作した伝説のアルバム。極上のフォーキー・サウンドにただただ感動するしかありません。

参加メンバーはハッピー&アーティを中心に、マリア姐さん、マリア姐さんとは気心の知れたビル・キース、アーティの親友エリック・カズ、ビルのかつての仲間ジム・ルーニー、名シンガー、ジョン・ヘラルド、西海岸フォーク・シーンの歌姫リー・バーグなど。名盤の名にふさわしい素晴らしいメンバーですね。

1曲目の「COWPOKE(カウボーイの意)」はエリック・カズのリード・ヴォーカルにマリア姐さんとリー・バーグ(日本語版ライナーではアーティとなっていますが、これは間違い。)がハーモニーをつけた作品。ほのぼの感あふれる傑作!
「DARLIN’ COREY IS GONE」はブルーグラスの名曲。ジム・ルーニーのリード・ヴォーカルに姐さんがハーモニーをつけます。
「OH,THE RAIN」はマリア姐さんのヴォーカルがたっぷり味わえるブルージーな曲。リーのハーモニー・コーラスもバッチリ。
「HOBO BLUES」では姐さんがケイジャン・フィドルを担当。ややたどたどしい演奏振りが微笑ましく、またこの曲の雰囲気にぴったり。管理人的には本作の中で最も好きな曲です。
「LONESOME PINES」はアーティがリード・ヴォーカルを担当(姐さんがリード・ヴォーカルとしたライナーは間違い。大好きな鈴木カツさんですがこのライナーに限ってはケアレス・ミスが多いようです。)姐さんを中心にリー、ジョン、ジムがハーモニーをつけます。
「PRISON WALL BLUES」は名ジャグ・バンド、ガス・キャノン&ジャグ・ストンパーズの名曲をジョンが改作し歌っています。姐さんはフィドルを担当、お得意のジャグ・バンド・スタイルでのびのびとした演奏を聞かせてくれます。

とにかく楽しいアコースティック・ジャム・セッション。フォーキー・ファン必携の名盤です。


ソロ・アルバム
オールド・タイム・レディ ドーナッツ・ショップのウェイトレス
マリア・マルダー マリア・マルダー
WEA WPCR-2619
(REPRISE 1973年)
Old Time Lady
WEA WPCR-698
(RER
ISE 1974年)
Waitress in a Donut Shop 輸入盤
1.エニー・オールド・タイム
2.真夜中のオアシス
3.マイ・テネシー・マウンテン・ホーム
4.ラヴ・ソングは歌わない
5.ザ・ワーク・ソング
6.ドント・ユー・フィール・マイ・レッグ
7.ウォーキン・ワン&オンリー
8.ロング・ハード・クライム
9.スリー・ダラー・ビル
10.ヴォードヴィル・マン
11.マッド・マッド・ミー
1.スクィーズ・ミー
2.メキシコのグリンゴ
3.クール・リヴァー
4.アイム・ア・ウーマン
5.スウィートハート
6.ハニー・ベイブ・ブルース
7.イフ・ユー・ハヴント・エニー・ヘイ
8.オー・パパ
9.イッツ・ザ・モーション
10.ブリックヤード・ブルース
11.トラヴェリン・シューズ

ジェフ&マリアのコンビ解消後、待望のソロ活動をスタートさせたマリア姐さんの初期の傑作アルバムです。数多くのソロ・アルバムを発表している姐さんですが、この2枚は絶対に持っていたいマスト・アイテムですね。

「オールド・タイム・レディ」は73年発表のソロ・デビュー作。
本作では、おなじみのビル・キース、エイモス・ギャレット、イーヴン・ダズン・ジャグ・バンド時代の僚友、デヴィッド・グリスマン、管理人最愛のギタリスト、ライ・クーダー、ドクター・ジョンことマック・レベナック、ジム・クウェスキン・ジャグ・バンド時代の仲間でもある天才フィドラー、リチャード・グリーン、フライング・ブリトウ・ブラザーズの名ベーシスト、クリス・エスリッジ、西海岸の職人ドラマー、ジム・ケルトナーなど、そのスジのファンには堪らない豪華メンバーが姐さんのためにこぞって参加しています。

内容的にも、ライの絶妙なギター・プレイがたっぷり楽しめる「エニー・オールド・タイム」、リチャード・グリーンのフィドルが冴えまくるドリー・パートン姉御作のカントリー・ソング「マイ・テネシー・マウンテン・ホーム」、カナダ出身の姉妹デュオ、ケイト&アンナ・マクガリグルの名曲のカバー「ザ・ワーク・ソング」、ドクター・ジョンのピアノが素晴らしいニューオーリンズR&Bの傑作「ドント・ユー・フィール・マイ・レッグ」、軽快なスウィング感が最高に心地よいダン・ヒックスのナンバー「ウォーキン・ワン&オンリー」、ドクター・ジョン作の「スリー・ダラー・ビル」など文句なしですね。
ただ、名曲の誉れ高い「真夜中のオアシス」だけは昔からどうも苦手なんだよね〜。あのおしゃれっぽい感じがどうにも馴染めない。こんなのって私だけ〜?

「ドーナッツ・ショップのウェイトレス」は74年発表のセカンド・アルバム。
前作に引き続き、エイモス・ギャレット、デヴィッド・グリスマン、ドクター・ジョンが参加している他、スライド・ギターの名手、ローウェル・ジョージ、西海岸の歌姫、リンダ・ロンシュタット、ブルース・ハープの第一人者、ポール・バターフィールド、デラニー&ボニー、クラプトンを支えた名ドラマー、ジム・ゴードン、フラット・ピッキング・ギターの天才、ドク・ワトソン、ライ・クーダーをバック・コーラスで支えた、ボビー・キング、ジャズ界からは御大ベニー・カーターを始めレイ・ブラウン、バド・シャンク、ロジャー・ケラウェイなど前作を凌ぐ豪華なメンバーが参加しています。

ベニー御大がアレンジ、指揮した超ゴキゲンなナンバー、「スクイーズ・ミー」、「スウィート・ハート」、「イッツ・ザ・モーション」(3曲だけでなくフル・アルバムで聴きたいくらいの素晴らしい出来ですっ!)、作者のケイト&アンナ・マクガリグル、歌姫リンダがコーラスを努めた「クール・リバー」、クウェスキン・ジャグ・バンド時代からのレパートリーでポール・バターフィールドのハーモニカが堪能できる「アイム・ア・ウーマン」、ドク・ワトソンと彼の息子マール・ワトソンのヒルビリー・ギターが素晴らしい「ハニー・ベイブ・ブルース」、ニューオーリンズR&Bのボス、アラン・トゥーサンの名曲「ブリックヤード・ブルース」、マリア姐さん、ケイト・マクガリグル、エイモス・ギャレット、グレッグ・プレストピーノのアカペラによるゴスペル・ナンバー「トラヴェリン・シューズ」など最高傑作の名にふさわしい名演ばかりです。


ミュージック・フォー・リトル・ピープル
ON THE SUNNY SIDE SWINGIN' IN THE RAIN ANIMAL CRACKERS IN MY SOUP
マリア・マルダー マリア・マルダー マリア・マルダー
  Music for Little People 9 42503-2
           1990年
       On the Sunny Side

1.Would You Like To Swing On A Star?
2.Story Book Ball, The
3.Cooking Breakfast For The Ones I Love
4.On The Sunny Side Of The Street
5.Never Swat A Fly
6.Melancholy Baby
7.Put On A Happy Face
8.Circus Song, The
9.Side By Side
10.Mocking Bird Hill
11.Coat Of Many Colors
12.Prairie Lullabye
13.Dream A Little Dream

 Music for Little People R2 75311
          1998年
      Swingin' in the Rain

1.Choo 'N Gunn
2.ABA Daba Honeymoon
3.If I Knew You Were Comin' I'd've
 Baked a Cake
4.Zip-A-Dee-Doo-Dah
5.Singin' in the Rain
6.Three Little Fishies
7.Peanut
8.Mairzy Doats
9.Animal Fair
10.Bushel and a Peck
11.Jeepers Creepers
12.'A' You're Adorable
13.Heck, I'd Go!
  Music for Little People R2 78179
          2002年
    Animal Crackers in My Soup

1.Animal Crackers In My Soup
2.At The Codfish Ball
3.You've Gotta Eat Your Spinach, Baby
4.Hey! What Did The Blue Jay Say?
5.We Should Be Together
6.On The Good Ship Lollipop
7.I Love To Walk In The Rain
8.This Is A Happy Little Ditty
9.Early Bird
10.When I Grow Up
11.An Old Straw Hat
12.Goodnight, My Love
13.Lullaby To A Doll

マリア姐さんが、子供向けに良質な音楽を数多くリリースしている米国のレーベル、ミュージック・フォー・リトル・ピープルに録音した企画物のアルバムです。現在のところ3作品がリリースされているようです。

「ON THE SUNNY SIDE」は誰もが知っている30〜50年代の古き良き時代の
名曲をちびっ子コーラス隊と唄った、最高にハッピーなアルバムです。
バックは長きにわたる僚友、デヴィッド・グリスマン率いる”THE SWING ON A STAR BAND”(ウ〜ン、いいネーミングですねぇ。)。姐さんの愛娘ジェニー・マルダーも「Coat Of Many Colors」でキュートな歌声を聴かせてくれています。

「SWINGIN' IN THE RAIN」はスイング・ジャズの黄金時代、そしてミュージカルが最も輝いていた時代の名曲から姐さんのフェイバリット・ソングを選りすぐった傑作アルバム。
ゲストにはおなじみデヴィッド・グリスマンと”キャプテン”ダン・ヒックスが参加しており、悪かろうはずがありませんね。この素敵なアルバムの最後を飾るのはキャプテン作の「Heck, I'd Go!」。最高としか言いようがありませんっ!!!

「ANIMAL CRACKERS IN MY SOUP」は30年代に大活躍したアメリカの天才子役、シャーリー・テンプルが唄って有名になったナンバーを取り上げた作品。マリア姐さんが8歳のカーリーちゃんと共演します。ノートン・バッファローのジェントルなヴォーカルも最高。ノスタルジーあふれる傑作アルバムとなっています。

どの作品も是非一度は耳にしてもらいたい、グッド・タイム・ミュージックの傑作に仕上がっていますので超お薦めですよ。